ワイヤレスヘッドセット Ghteos Captain 300がバッキバキに壊れたので(大量に壊れた報告があるので、壊れる仕様らしい?)、処分ついでに分解してみた。ちなみにAmazonでは星1評価が多数。
新品の外観はこんな感じ。
それが、こうなった。
分解する前に軽く動作中の写真など。電源を入れると、側面部などが光ります。消灯は不可なので会社などでの使用は控えましょう。マイクは取り外し可能だけど、外したいシーンが思いつかなかった。
無線は専用レシーバを使用するモードと、Bluetoothを使うモード、有線を使うモードの3way。ここは不満なし。
あと、本体内側の表記もメモ。
まずは割れた部分を剥がしてみる。
割れたパーツの断面を見る。このパーツの弾力でヘッドセットを頭にフィットさせる作りに見えるんだけど、断面が弾力発生に全く向いてない。これは割れるわ・・・。
長さ調整部のはめ込み式カバーを取り除いたところ。更に中にネジ止め式のパーツがある。
ネジと白いパーツを外したところ。長さ調整側にバネがついていて、それが白いパーツ側の段差に引っかかってカリカリ感を発生させている。段差の両側には溝と出っ張りがあって、抜け防止になっていた。
イヤーマフは本体にプラスチックの爪でくっついていて、力任せに引っ張って外すしかなさそう。
本体のネジも外してバラバラにしてみた。
まずは左ユニットから徹底分解。
基盤を外すと、下からネジがもう一個現れる。このネジによって左ユニットとアーチ部がつながっている。また、関節部を介して角度を自由に変えられるようになっている。
このネジを外して、左ユニットをアーチ部から外し、外側から見たところ。白く半透明な部品で覆われている。また、アーチ部と当たる場所に黒い緩衝材が貼られている。中央の白い明るい部品は接続角度を自由に変えるための球体関節。ちゃんとグリスアップされていた。
白い半透明パーツを外すと、発光ユニットが姿を表した。発光機能に結構力を割いているなあ。そんなに重要なのだろうか?
発光パーツは片面基板だった。入力電圧が4V未満でも結構光る。
なお、発光面は側面。アーチ部と本体の間の隙間から光らせるためだろう。
基板以外の本体部部品たち。意外と部品点数が多い。
次は本体基板の観察。
カニチップを久しぶりに見た!たぶんこれがメインのICであるRealtekのRLT8763B BLUETOOTH DUAL MODE AUDIO SOC。ARMマイコンを内蔵し、USB Type-C Audioや同充電もサポートする優れもの。多分単価は100円~200円ぐらい。
カニチップの左上にいる16ピンIC P8908は、多分Diodes Inc.のPAM8908 オーディオアンプだと思う。
そして基板右下にはアンテナが。
それにしても基板右上のLOGというテスト端子はなんだろう。。。
次はスピーカーユニットだ。外径は60mm、磁石直径は21mmだった。
次は右ユニットを徹底分解。
右ユニットにはリチウムイオン電池(YN523450, 1000mAh, 約19g)がいる。バラ買いで500円くらいぽい。
こいつを剥がすと、右ユニットをアーチ部と接続しているネジが見えるようになるので右ユニットを外せる。
こちらにはUSB-Cのコネクタやマイクコネクタ、充放電用の回路が載っている。
中央にあるNanJing Top Power ASIC Corp. TP4056は充放電用のIC。
なお、リチウムイオン電池の過電流保護機能は電池搭載の回路に載っているらしく、電池単体で過電流を流したら電流が制限された。
次は専用受信機。
こちらはRealtek RTL8753を搭載。これはBluetoothのトランシーバでAudioパススルーをサポート。この部品は普通はヘッドセット側に居るのに、なんでこいつがPC側レシーバにいるのかは謎。
以上。