今年も6月第1土曜日になったので、日立製作所水戸工場の2024さつきまつりに行ってきた。コロナ期間中は非開催だったため、数年ぶりの参加。
ただ、今年から撮影許可証の文面が変わったぽく、SNS等への写真投稿が禁止となってしまった。そのため、景色の写真は場外からの1枚だけ。
写真や画像など
今年のパンフはこんなのだった。折れ、破損等はご容赦。
開催日時
6月第1土曜日(2024/6/1; 次回は2025/6/7の見込み)
開場:08:45
開始:09:00
終了:13:00
会場
日立製作所水戸事業所 構内
会場までの通行
例年通り、車で来場の場合は日立側の指定駐車場。鉄道の場合は勝田駅よりバスあり。
バス時刻表
勝田駅西口発:08:40 09:00 09:30 10:30
日立側門発:11:45 12:15 12:45 13:15
今年のイベント・展示
今年のイベントや展示は、以下の通り。
- 日立側機関車展示場
- 水戸側機関車展示場
- 島田電機製作所の「1000のボタン」展示
- 中島さち子 トーク&演奏ライブ
- 望月雅友 トーク&ウクレレライブ
- 従業員によるバンド演奏(3組)
- ミラクルひかるものまねショー
- ミャクミャク撮影ブース
- 鉄道模型
- 消防隊
- 技能五輪
G1タワーを登れるやつは、今年は無かった模様。見せれる状態になかったのかな?(未発表エレベータの試験中とか)
あと、以前はミニ500系新幹線に乗れるのがあったはずだけど、これも今年は無かった。
以下、パンフレットに何か説明があったものとか、実際に見て詳細がわかっているものとか。
日立側機関車展示場
EF200-901やED78-1の写真は下記とか皆様の過去写真を御覧くださいまし。
なおヘッドマークは毎年違う模様。
以下、展示物およびその詳細。
- EF200-901 (ヘッドマーク:コンテナ特急「たから」)
- ED78-1 (ヘッドマーク:快速かもしか)
- ED81-10 (今年から展示? 運転台+αのみのカット展示。ヘッドマーク:日本海)
これの片割れらしい。第一エンド、第二エンドの顛末は以下に記載あり。 - 説明プレート「日本の鉄道交流電化の進展と東海道新幹線の実現に貢献した日立製電気機関車」(今年から?)
- 説明プレート+側面表示 ED441(今年から?)
車体側面に表示していたED441およびHitachiの印字を復元した板(右下に小さく複製品と書かれている)と、ED44形交流電気機関車の説明プレート。
昔は「日立」ではなく「Hitachi」しかも筆記体表示だったのね。以下、説明プレートより。
「交流電化方式の開発当時、国内では交流電気機関車の製作実績がなく、先進国であるフランスから輸入することが検討されていました。しかし日立は国産技術での開発に取り組みED44形電気機関車を製作しました。
ED44形は、交流で駆動電動機を直接駆動できる交流整流子電動機を使用しましたが、整流火花が大きい・起動時のトルク制御の困難さなどの課題が有り、実用機への発展には至りませんでした。
しかしこの機関車から日本の交流電化開発が始まった功績は大なるものがあります。」 - 説明プレート+側面表示 ED 45 21 (今年から?)
車体側面に表示していたED45 21および日立の部分を切り取ったもの (複製品の表示が無い)。以下、説明プレートより。
「ED45形交流電気機関車
ED44形で採用された交流整流子電動機方式の課題解決の為に、交流を直流に変換して直流電動機を駆動する方式が考案され、これを採用したのがED45形電気機関車です。
交流から直流への電力変換装置として車両搭載が可能な水銀整流器が開発され採用されました。交流電気機関車の制御方式確立のための各種試験が実施され、その成果がED71形で実用化されました。」 - 説明プレート+側面表示 ED 71 1 (今年から?)
車体側面に表示していたED71 1および日立の部分を切り取ったもの (複製品の表示が無い)。日立の文字の下に「昭和34年4月製造 製番192231-1」との表示あり。以下、説明プレートより。
「ED71形交流電気機関車
東北本線黒磯以北の交流電化開業用として、福島ー仙台間の急勾配で重量貨物列車牽引が可能な高出力機関車として製作されました。
交流から直流への変換方式は水銀整流器を用いて、直流電動機を駆動する方式を採用しました。この方式は機関車で重要となる滑りにくい特性を有しており、交流電気機関車の駆動方式の原形が確立され、他社製も含めて累計で55両が製作されました。」 - 説明プレート+側面表示 ED 75 1 (今年から?)
車体側面に表示していたED75 1および日立の部分を切り取ったもの (複製品の表示が無い)。日立の文字の下に「昭和38年12月製造 製番1235?1-1」(?部は読み取れず)と書かれている。最下部に□枠にTの文字あり。以下、説明プレートより。
「ED75形交流電気機関車
常磐線・平 (現いわき) 駅までの交流電化開業用と東北本線ED71形の後継車両用として製作されました。
交流から直流への変換方式はシリコン整流器として保守性・信頼性を向上させ、磁気増幅器による連続電圧制御と重量牽引に適した台車の採用など、交流電気機関車開発の決定版といえるもので、特急列車から貨物列車まで幅広く牽引しました。交流電気機関車の標準機種として、他社製も含めて累計307両が製作されました。」 - 説明プレート+側面表示 ED 77 1 (今年から?)
車体側面に表示していたED77 1および日立の部分を切り取ったもの (複製品の表示が無い)。日立の文字の下に「昭和??年??月製造 製番??????-1」(?部はピンボケで読み取れず)と書かれている。最下部に□枠にTの文字あり。以下、説明プレートより。
「ED77形交流電気機関車
東北本線・常磐線以外の地方線区での運用が可能なように、車輪1軸当たりの負担重量を低減させ、標準形式ED75形のシリコン整流器方式を発展させたサイリスタ整流器方式を採用しました。
サイリスタ整流器方式は、シリコン整流器方式のタップ切替器と磁気増幅器の機能を代替し、車両搭載機器の小型・軽量化と無接点化による保守性・信頼性向上が図れます。
他社製も含めて累計で16両が製作されました。 - 電車用台車 (DT71B?)
説明板いわく、
「本台車は、ボルスタレス方式、薄型空気ばね、主電動機台車装架式、回転伝達部のTD継手、リンク式軸箱支持方式、ユニット式踏面ブレーキ、パイプ式横梁台車枠を採用した、日本国内在来線電車の標準的な仕様の台車です。」
電車用台車、としか説明は無いけど下記と特徴が一致するのでDT71Bかと思われる。廃車となったE233 1000番台からのものという説がTwitterにあった。 - ED500形式 交直流電気機関車用台車
説明板いわく、
「ED500形式交直流電気機関車は、国内の在来線電化区間 (直流1,500V・交流20kV 50/60Hz) であれば、どこでも走行可能で、幹線使用に十分な機関車出力4,500kW、機関車質量67.2t (軸重16.8t) を有し、大出力でコンパクトな4軸交直流インバータ制御電気機関車として、平成3 (1991) 年に日立が独自に試作・製造した機関車です。
日立で製造後、JR貨物殿に貸し出され、ED500形式として平成4 (1992) 年~平成5 (1993) 年にかけてJR本線上で各種試験走行が実施され、要求性能を満足していることが確認されました。
本機関車の台車には下記の特徴があります。
・1軸1,125kWの大出力主電動機を狭軌 (軌間1067mm) 台車に装架
・ばね下重量を軽減し、将来の高速 (160km/h) 走行可能とするため、主電動機は台車装架方式を採用
・回転力伝達部の駆動装置に高荷重に対応可能なリンク式を採用
・台車枠等の大幅な軽量化を実施 (EF200形式用台車比-30%
この台車の製造は、当時の水戸工場で行われました。
本台車は、狭軌用では当時世界最高出力1,125kW/軸を実現した台車としてここに保存・展示するものです。」 - 小型地下鉄用リニアモータ台車
説明板いわく、
「地下鉄の建設費用を低減するため、小型地下鉄の開発が昭和54 (1979) 年から開始されました。
これを実現するため、L4カーで開発した技術を応用・進化させ、扁平構造リニアモータ、小径車輪式台車などを開発し、平成2 (1990) 年に世界最初のリニアモータ駆動方式地下鉄として営業運転を開始しました。
この台車は、昭和58 (1983) 年に試作された小型地下鉄第1号車両に使用されたもので、リニアモータは当時の日立工場製、リアクションプレートおよびモータ制御技術などは当時の水戸工場製です。(台車本体は住友金属工業株式会社 (現在は新日鉄住金株式会社) 殿製です)
この技術を基にしたリニアモータ駆動システムの開発と実用化は、平成29 (2017) 年に (一般社団法人) 電気学会第10回電気技術顕彰「でんきの礎」を受賞しました。
リニアモータ駆動方式の技術開発の歴史的価値を鑑み、ここに保存・展示するものです。」
製造番号:81-008L
台車製造日:昭和57年12月
No.:1 - L4型貨車加減速装置 (L4カー)
納入先:山口県新南陽ヤード
画像は以下にある。
水戸側機関車展示場
- ED15-1 (祝 ED15 誕生100年 1924~2024 という、花輪で囲んだ表示あり)
写真とかは以下や皆様の過去写真を参照。
島田電機製作所「1000のボタン」
いわく、「333個のボタンの早押しチャレンジやUFOキャッチャー、ガチャガチャ等が楽しめます!」
すごく繁盛してた。1000のボタンと333個のボタン、どちらが正しかったんだろ。もしかして333個のボタンが3組あって、合わせて約1000個なのかな?
ミャクミャク撮影ブース
ミャクミャク様とペアで撮影できるようにパネルが設置されていたが、自分が行ったときはミャクミャク様は会場視察のため不在。その後、外で野生のミャクミャク様に遭遇できたけど、近くの人が「大阪万博って、来年開催なんだ?」と言ってたのが気になった。知名度はあれど、開催時期の周知が足りない?
鉄道模型
Nゲージ路線のうち片方はタブレットで操作可能だった。なんか改造したのかな?
BEC819系(DENCHA塗装)とか、キハE200(HYBRID塗装)とかが留置してあった。
線路外には水戸工場で作った機関車が並べてあった。
技能五輪
ソフトウェア開発、電子回路の作成、電子回路の不具合修正、溶接に関して技能五輪の成果物を展示していた。仕上がりがきれいだった。